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東川篤哉「ここに死体を捨てないでください!」読んだ

ここに死体を捨てないでください!ここに死体を捨てないでください!
(2009/08/20)
東川 篤哉

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 東川先生のコメディミステリ。
「密室の鍵貸します」から続く、烏賊川市シリーズの5作目です。
ここから先はネタバレ感想です
※一応、重大なオチ的な部分のネタバレには反転処理しておきました。


最終的に主役の二人が(反転)死体遺棄で連行されたのは良かったと思います。
何だかんだで、このシリーズが好きなのは、
展開は逐一馬鹿っぽいのに真面目に締める所はちゃんと締めてくれるからなんですよね。
うろ覚えで申し訳ないのですが、
昔、霞流一のウサギの乱 (講談社ノベルス)という小説で、
(反転) 最後に犯人だか誰だかが自殺して、探偵役が「この事件の発端となった昔の事件より、死んだ人間が一人多いから、今回の事件の犯人の勝ちだ!」的な事を言ったときに、
ちょっと不謹慎ぶりにイラッときたのです
が、
このシリーズも結構「軽い」作品なのに、不思議とそういう不快感はありません。
(別シリーズの「恋ヶ淵学園探偵部シリーズ」だと、
 死の扱いがもうちょっと軽くて、たまに不快に思う部分もあるにはあるのですが)
 
「本人たちがほとんど悪い事してないのに可哀想」というのは確かにそうですが、
まあアレは(一作品目で流平くんが言われてたように)明らかに悪手だし、しょうがないかなと思います。


トリックもちょっと現実味が無い気がしましたが、この作風なら全然アリだと思います。
まあ細かい疑問点は出てきます。
例えば(反転)山の中とはいえ、人を雇って人工ダムを作るなんて大掛かりな事をしたら、流石に目撃者が出るんじゃね?とか、
鉄砲水も音とかで誰か気付くんじゃね?とか、
警察も事件現場辺りの地形を見れば鉄砲水の可能性に気付きそうなもんじゃね?とか、

そういう所は気になったのですが、
その馬鹿馬鹿しいくらいの大掛かりっぷりがトリックとして面白かったから良いと思います。

特にミニクーパー消失の謎に対して砂川警部が出した、
(反転) 「二つあった三日月池の片方を捨て場所と間違えた」
という(誤った)答えが、まあ納得できるものの、
ちょっとせせこましいものだったので、そこから更に導かれる真相の大胆さには、妙な爽快感があります。
あとはラストで犯人を襲う「罰」も、
冷静に考えたらちょっとあり得ないとは思いますが、これも爽快感という意味で面白かったです。
今回の犯人は東川小説にしては珍しく、『主役を殺そうとする』というこれも大胆な行動に出てるんで、
他の犯人よりも凶悪に感じた分、最後のアレは相応の報いという感じでしたし。
(※このシリーズでは無差別殺人はやっていませんし、
探偵が積極的に事件に関われない事もあるんで、主役が犯人に目を付けられる事自体があまり無いのです)


反面、ちょっと残念だったのが、エピローグが短めな事。
特に『完全犯罪に猫は何匹必要か?』あたりは、
登場人物の「ちょっとしたその後」で事件の後で皆が平和に暮らしている様子がはっきり分かって、
スッキリと読み終える事が出来たのですが、
今回はクレセント荘の人たちとか、発端の有坂春佳とかがその後どうしたのか書かれていないので、
ちょっとモヤモヤしたものが残りました。(まあ主役がアレなんで仕方無いのかもしれませんが)
 そこと、あとサイズ変更で値段が倍になったところだけ残念かな。

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2009-09-17 23:58 : : コメント : 4 : トラックバック : 1 :
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「死んじゃった…あたしが殺したの」有坂香織は、妹の部屋で見知らぬ女性の死体に遭遇する。 動揺のあまり逃亡してしまった妹から連絡があっ...
2010-08-10 : 10:37 : 粋な提案
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No title
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
2010-08-10 10:52 : 藍色 URL : 編集
Re: No title
>>藍色さん

こんにちは。
まさか私のブログの本感想にコメントがあるとは思っていませんでした(笑)
トラックバックありがとうございました。
早速こちらも張らせていただきました。
2010-08-10 22:12 : ノノック URL : 編集
霞さんの文章から見えてくる素性
さすがバカミスからシリアスまでこなせる作家さんですね。

結構コワイ系のミステリから、バカミスを経て
犬を題材にするまで、バラエティに富んでいて、
しかもそれなりに面白い!。

霞さんがどうしてバラエティに富んだ作品が書ける
のかを分析しているサイトを見つけました。
http://www.birthday-energy.co.jp/
書評を読みたくて、いろいろなサイトを巡っていたら
見つけたんですが、いろんな視点から見るのは面白い
ですね。

諸般の事情でいきなり変更・・・これが原因かも?。
2013-08-15 01:01 : トマム URL : 編集
Re: 霞さんの文章から見えてくる素性
>> トマム さん
最近は霞さんも東川さんも碌に読めてないですねえ。
そもそもミステリ自体を読む機会が激減してしまいました。
軽すぎずライトな推理小説はまた読みたいんですが、最近は探す事も億劫というのが正直という所です。
2013-08-16 22:14 : ノノック URL : 編集
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ノノック

Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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