「左90度に黒の三角」読了。

左90度に黒の三角 (講談社ノベルス)左90度に黒の三角 (講談社ノベルス)
(2007/11/07)
矢野 龍王

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 矢野龍王先生の推理サバイバル小説。
以下、感想。
ネタバレは控えめですが、一応注意を。


なんか、トリックの一点突破みたいな小説でした。
珊瑚の発言の矛盾の謎なんかは中々面白かったです。
まあ珊瑚は途中で気付け!とは思いましたが…。

一方で、サバイバル要素は楽しみようが無かったです。
いや、『1チームずつ順番で回答、正解なら残りのチーム死亡。不正解なら回答チーム死亡。
回答チームの推理や回答は他のチームには聞こえない』

というルールで、主人公まで順番が回ってこない訳が無いじゃないですか。
ある意味出来レースですよ。コレ。
一色が挑む辺りで、「これで普通に一色正解で主人公死んだら面白いな」と思いましたがそんな事も無く。


あと、過去作でもそうでしたが、矢野先生の小説は、登場人物が状況をあっさり受け入れすぎだと思います。
そりゃ「何でお前の言うとおりにしなきゃならないんだ!」「俺はお前の言う事は聞かない!自力でここから抜け出してみせる!」
とかのやりとりを延々繰り返されても困るし、私はそういうのを鬱陶しいと思うクチですが、
もうちょっと自分が生き残るために、かつての同級生の死を願う葛藤とか、
強制的にデスゲームに参加させられる恐怖とかを描写してくれても良いと思います。

その他、細かいツッコミ所。
一色良い奴すぎる。鋼は3代後まで祀るべき。
・坂口のキャラが適当すぎる。一人称「おいら」は笑う所なんだろうか。
・夏目邸の落とし穴&すべり台は、元々何のために作ったんだろう。
・珊瑚の発言の矛盾は偶然に起きたものだけど、これが無かったら推理にならなかった。玉緒はどうするつもりだったのか?
男は名字呼び、女は名前呼びの主人公。お陰で登場人物の名前は覚えやすいけど、コイツ結構嫌な奴だと思う。
「死んだ人を蘇らせる超能力」無い無い。あったらまずこの事件が起きてないから。
・時折、変な言葉使いになる事がある。
主人公の「愚かしい奴だ」とか、丹野の「廿楽の肉体を味わってみてはどうだ?」とか。
読んでてちょいちょい気になる。


とまあ、推理以外の部分はあまり面白くないですが、
謎自体は結構面白いものでしたので、その辺は満足。

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2009-12-13 16:17 : : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
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ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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