映画レビュー「ダークナイト」

ダークナイトダークナイト
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シネマ・タプート

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 AVGNに触発されてレンタル。
実はバットマンは、今までほとんど見てません。
地上波で「Mr.フリーズの逆襲」をチラ見した事くらい。


 どうにもアメコミというとスーパーマン=超人のイメージが強かったのですが、
バットマンは(少なくとも今作では)敵味方共に超常的な力は使わないんですね。
確かに決断力や行動力は人間離れしているのですが、
特殊な能力がある訳では無く、死なない体を持っている訳でも無い。
バットマンはまだスーツが身を守ってくれますが、ジョーカーなんかは、普通に銃で撃てば(多分)殺せます。
言ってしまえば、それほど強くはない。
 だけれども、メインキャラがこうだから地味な作品になるかと言えばそんな訳は無く、
逆に能力的にあまり人間離れしていないからこそ、バットマンもジョーカーもその異常さが際立ちます。

 ジョーカーは勿論、エンターテインメント性しか頭に無いような犯罪者で、
リスクもリターンも度外視した行動を取る、始末に負えない愉快犯。
ヘルシングの少佐の言うところの「手段のために目的を選ばない」タイプですね。
 対してバットマンも、行動原理は「悪を挫き、弱き人々を守る」的な典型的なヒーローなんですが、
どうも目的のための手段を選ばないというか…。
アリバイ作りために、恋人のプリマドンナに公演を中止させてクルーザーで豪遊させたりするし、
ジョーカーを見つけ出すために、市内の全携帯電話を盗聴させたりするしと、
「流石にそこまでされると引くわー…」的な行動が多くあります。

 劇中、警察の汚職や心理描写とか、全体的にリアルでシリアスな作りになっている分、
文字通りアメコミから出てきた主役二人が凄く浮いてるんですよね。
で、それがそれぞれの正義・悪に固執する二人の異常さに繋がっていて凄く良いと思いました。
これは多分、作り手側の思惑通りだと思います。

 あとはAVGNと大体似たような感想です。
「2時間半は長い」という意見も、「7人の侍」をノーカットで観た身としては首を傾げる所だったのですが、
一度観ると頷けます。
何せジョーカーが一々派手に爆発させますから、盛り上がりが多すぎて、正直疲れます。
 あと「ジョーカー強すぎ、警察から楽々逃げられるとか」というツッコミももっともで、
あれ爆破に関しては良いとして、
その前の見張りをしてた勤務20年の刑事さんを、どうやって抑え込んだのかが謎。
いくら挑発に乗ってきたとはいえ、本職の警官に素手で勝てるっていうのは、
ちょっとジョーカーのイメージとは違うよなあ。

 あと気になった点では、犬が強すぎる
いや、そりゃあ犬って強いですよ。「犬は地上最強」とキートンのお父さんも言ってましたし。
しかし、劇中銃を持った人間を何人も相手にして、その全てを倒してきたバットマンに、
二度も苦戦させ、一度は手傷まで負わせたのが犬。何なんだ犬。
挙句はラストシーンでも「犬も使うぞ」
もうちょっと警察犬の数を増やせば、ゴッサムは平和になるんじゃないだろうか。

あとは、最後のシーンもちょっとなー…。
バットマンがダークヒーローとしてあえて汚名を受けるのは良かったのですが、
締めの台詞(ダークナイト)は「誰が上手い事言えと」という感じで、良いとは思いませんでした。
追われるバットマン(イメージ映像なのかな?)が走ってるのもちょっと嫌かな。
イメージ的には、そこは空を行くところだろー。ラストなんだし。


 まあ、こういう不満点は些細な所ですね。
全体的には凄く良くできた映画だと思います。
恋愛描写が控えめだったのも、個人的には高評価。4.5エンピツ目玉あげても良いと思います。
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2010-02-09 19:24 : その他レビュー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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