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「戦闘破壊学園ダンゲロス」読了。

戦闘破壊学園ダンゲロス (講談社BOX)戦闘破壊学園ダンゲロス (講談社BOX)
(2011/02/02)
架神 恭介、左 他

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個人的にリスペクトしている架神恭介先生の渾身の一作。
内容を端的に言うと、エログロナンセンス能力バトルもの。
能力描写は『ハンター×ハンター』の念能力みたいなものだと思ってください。
「魔人」と呼ばれる特殊な能力を持った生徒たちが跋扈する学園で、
番町グループと生徒会の二つの魔人勢力の戦いに巻き込まれた主人公が、
幼馴染みのため、このハルマゲドンに身を投じていく…というお話です。

実は元々この「ダンゲロス」の設定は、
インターネット・ウォー・シミュレーション(TRPGみたいなもの)で作られたものなんですが、
まあその辺のお話は公式サイトで確認するのが手っ取り早くて良いと思います。

最大の魅力と言えるのは、
「基本的にみんなまるで容赦をしない事」でしょうか。
番長グループと生徒会は殺し合いをする仲とはいえ、
「親しい間柄だったが、紆余曲折を経て敵味方に分かれてしまった」という人たちが結構居て、
逆に殺したい程憎み合っている関係というのはあまり見当たりません。
…ですが、まあそれはそれ。
ハルマゲドンと称される決戦においては、両グループともに殺る気満々です。
基本的に相対すれば躊躇せず殺しに行きますし、
双方ともに作戦を立て、判明している相手側の厄介な能力にはきちんと対策を立て、
最も成功率の高い方法で相手を殺しに行きます。双方共にです。

そんな全力VS全力での戦いなので、
当然のように、登場人物は容赦無く死んでいきます
「可愛い女の子だから死なないだろう」「コイツはまだ能力を見せていないので死なないだろう」等という予想は意味を成しません。
可愛かろうと秘めた能力があろうとも重要人物だろうと、死ぬ時はホントに容赦無く死にます。
この辺がすごくシビアで面白いですね。


さて、ここから先に書くのはネタバレ感想です。
未読の方は目を通さない方が良いかと思います。


個人的に読んでて一番テンションが上がったのは、
白金翔一郎が範馬慎太郎との戦いであっさり死んだあたりでしょうか。
翔一郎は番長グループのサブリーダー的ポジションとして序盤から話の中核にいて、
剣道部主将で見た目も美形。
更に生徒会側の一刀両断と因縁もありと、
滅茶苦茶キャラが立っていたのに、能力を見せてから2ページも掛からずに死んでしまいます。
ここは本当に驚きました。
能力自体も普通に考えれば物凄く強いものなので、
これは相当な活躍しそう…と思った次の瞬間に死んでしまうという…。

そしてこれを皮切りに『かつて主人公が(結果的に)殺した魔人の弟』というオイシイポジションだった歩渡や、
別経路で行動していた翔一郎の弟である虹羽等モブでないメンバーも、能力も見せずに次々と死亡
実に容赦無く死亡ラッシュが書かれていく、この辺りの本気っぷりが実に読んでて楽しいのです。
このお話では、大筋の物語や能力はとんでもなく破天荒なのに、
ある意味すごくリアルな、所謂「お約束」が全く通用しないスタイルになっているんですよね。
キャラ補正なんて関係無く、チョキを出したらグーに負けるんです。そういうものなんです。

生徒会VS番長グループの決戦の一方で、
時を同じくして行われていた生徒会4名VS鏡子の戦いも、同様に非常に容赦無い感じでした。
番長グループの鏡子は(色んな意味で)とんでもない能力の持ち主で、
半径2km以内の人間なら、ほぼ確実に無力化できます。
実に厄介極まりない能力ですが、それゆえ生徒会は鏡子が単独で留守番している機に彼女を亡き者にしようと、
「自分に使われた異性の能力を、永続的に自分にのみを対象にさせる」夢見崎アルパを含む魔人たちを送り込んできます。
鏡子がアルパを狙えば、その時点で鏡子の能力はアルパしか狙えなくなり、
ほぼ生徒会側の勝利は確定しますが、生徒会はそんな楽観的な考えはしません。
万が一アルパが後回しにされても良いように、他の魔人たちは全員一人でも鏡子を殺せるような面子を揃えます。
『4人の内、アルパが狙われるのが最後ならアウト』というのは賭けですが、
番長グループとの決戦を控えた上で、
戦闘力の高いメンバーを鏡子討伐に回される辺りが、生徒会の本気ぶりと鏡子がいかに厄介かを示しているでしょう。
…とまあ、これだけ真面目に解説していますが、
鏡子の戦い方が、『手淫で相手を精魂尽きるまでイカせまくる』という実に酷いものなのがなんとも…。
お互い大真面目の命のやり取りのはずなのに、正直一歩引いて見ると実にバカバカしいのです

この『よくよく考えるとバカバカしい』というのは全体通してある描写で、
序盤のリンドウVS夜夢の戦いにおいて、
『時速300kmの速さで動ける』という能力のリンドウが、
『地面に細かい穴を開ける。(時速300kmで転べば死ぬから)』という対策をとられて歯噛みする辺りなんか、
一回転してとてつもなくバカバカしいですよ。
凄い能力のようですが、ちょっと地面が凸凹になってるだけで無力化させられてしまうというのが、実に…。

しかし一方で、
そのバカバカしさを忘れる程の熱さがあるのも確か。
例えば、鏡子の餌食になって、動けなくなるまで射精させられた一之瀬蒼也は、
その後医務室のベットの上で介抱受け、
任務を忘れ、鏡子の責めに成す術も無く身をゆだねてしまった自分を深く恥じるのですが、
ここには何故か読んでいて心動かされるものがあります。
『敵の女に死ぬ程射精させられる』なんて明らかにおバカな描写なはずなんですが、
敵の術中に陥り、何もできなかった自分を恥じて涙する彼の心中を想像すると、ちょっとグッとくる物があるのです。
そりゃあ無念だよ。自責の念で死にたくなるよ…。

それでもちょっと厳しかったのは、一部のエロ描写でしょうか。
鏡子のビッチ描写はむしろ微笑ましかったのですが、
冒頭のレイプシーンや赤蝮に掘られるシーンはキツかったですね。
しかし、どちらも全体で見ると決して無意味なシーンでないというのがすごい。
赤蝮のアレがまさか主人公覚醒の伏線になっているとは思いもよりませんでした。
しかし、それでもレイプ描写はあんまり気持ち良く読めないかなあ…。

あとは、
『容赦無くキャラが死ぬ』というのは、魅力ですが同時に残念でもあったりします。
具体的には、後半生徒会メンバーが魔人小隊の掃射で呆気なく死んでしまう場面
魔人小隊が(伏線は張ってあったとはいえ)ポっと出の連中で、
そんな彼女たちの奇襲で、キャラの立っていた生徒会メンバーがあっさり殺されてしまったのは、やはり残念。
特にすごく前向きで良い子だった歪み崎絶子は、何の見せ場も無く死に様が盛り上がる事も無く撃たれて退場ですからね。
後は、細々した仕事をしまくった働き者の頼れるキャラだったエースの死に様もちょっと残念でした。

まあ、『別の世界』でまた彼らの活躍が観れる可能性はありますけどね。
ちょっとだけ入った、パラレルの『希望崎学園祭』も、
これはこれですごく楽しそうだったので、また別の機会でちゃんと出てほしいところです。
何にせよ、非常に面白い作品でした。

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2011-02-12 18:45 : : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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