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大石英司「死に至る街」 読書感想

死に至る街 (C・NOVELS)死に至る街 (C・NOVELS)
(2007/02)
大石 英司

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 パニックサスペンスものが読みたいなあと思っていたので、手に取った一冊。
不勉強なもので、大石先生の本は読むの初です。

 ストーリーを簡単に説明すると、
 突如発現した、新種の狂犬病によって、
北海道のとある街に、ただひたすらに肉を求め、人を襲う野犬・そして人が満ちる。
特殊部隊の面々は、この騒動を無事に治めることができるのか?

 というお話です。

 以下ネタバレ。

 これ、一応「狂犬病」という設定になっていますが、襲う側はほぼゾンビだと思っていいでしょう。
 発症した動物は、光を嫌う・水を怖がる・本能のまま生物を襲うと、完全にモンスター化してますし、
 牙や爪で感染するというのも、そのままゾンビです。

 また迎え撃つ方の対応も、ゾンビもののそれです。
 序盤まだ、全貌が掴めないうちは、銃を自粛しているものの、
後半、これが狂犬病であり、襲ってくる人が発症者であると分かると、容赦なく撃ち殺すようになります。

 しかしこの小説、ここまでゾンビゾンビしていますが、これはゾンビパニックものではありません。

 まず、ほとんどメインキャラが死なない事が、その一つでしょう。
 一番驚いたのは、野犬に噛まれた女子中学生が最後まで生き残った事。
いやもう、いつ発症して襲いかかってくるのかと思っていたのでちょっと拍子ぬけでした。
特に終盤、皆で野犬の群れから逃げている最中に転んで、特殊部隊の人に背負われた時は、
「あーこの人死んだ」と思いました。
どう考えても、パニック物で怪我人をおぶったら、それは首筋噛まれるフラグでしょう。
まーそんな事もなく、普通に病院に搬送されて、免疫投与されたのですが。

また、ヒロイン的存在の女性とちょっと良い雰囲気になった、熱血漢の体育教師も、そのキャラクターから、死にそうなのに死にませんでした。
普通パニックものだと、頼りになる系のキャラ(レスキュー隊・警察官など)って
真っ先に犠牲になるか、見当違いの決め付けをして裏目に出るかで序盤~中盤に死ぬと思うんですが、
この作品だと、頼りになるキャラは頼りになる癖にきっちり生き残るんですよね。

 また、一般人がほとんど足を引っ張らないのもゾンビパニック感を下げています。
 何人もの人が閉鎖空間に閉じ込められるようなシチュエーションだと、
自分だけ逃げだそうとしたりとか、「絶対嫌よそんなの!」とゴネたりと、引っ張る奴が出てくるものですが、
この小説では、一般人は基本的に役立たずではありますが、
主人公他の頼りになる人の言う事には素直に従います。

 以上の点から、あまりパニックものとしては、楽しめないかもしれませんね。
後半は火事場泥棒的に動く暴力団も絡んできて、特殊部隊の活躍の方にスポットが当てられますし。
そちらの展開も中々ドキドキできるのですが、そういう話になると思っていなかったので、意外でした。

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2009-05-21 18:03 : : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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