電撃4コマ初期の名作、『日がな半日ゲーム部暮らし』を今一度評価しよう。


「なんとなくゲーム系」というふわっとしたキャッチコピーで、
付録漫画としては130号オーバーの、異例のロングランを続けている電撃4コマ
流石にこれだけ長く続くと連載作品も多くなり、
このゆるいコピーとゆるい掲載体制もあって、実に多彩な漫画が載ってきました。
定義が曖昧なので、
「●●はゲーム要素が薄すぎるんじゃないか?」
「雑誌コンセプトに外れているんじゃないか?」と言われる作品も多いのですが、
ここで一々なんとなくゲーム系とはどういう事かについては考えません。
「なんとなくゲーム系」漫画に載ってるんだからOKなんでしょう。

ただ、個人的に、あくまで個人的に、
「なんとなくゲーム系」というコンセプトに一番沿った漫画は何かと問われれば、
作品として一番好きな『家族ゲーム』でも、
多分一番売れている『放課後プレイ』でもなく、この漫画を挙げます。

日がな半日ゲーム部暮らし (Dengeki Comics EX―電撃4コマコレクション)日がな半日ゲーム部暮らし (Dengeki Comics EX―電撃4コマコレクション)
(2006/10)
祥人

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初期の名作、『日がな半日ゲーム部暮らし』。全4巻です。


内容は、
女子高生がゲームをしたりゲームの話をしたりする漫画で、
それ以外の要素は驚くほどありません。
女子高が舞台なのに、3年間通して一度も水着姿が描かれない程のインドア漫画です。
またそのゲームの話にしても、
特定のゲームタイトルは殆ど出していません。
掲載時期を考えると、「これはアレの事かな」と察せられる書き方をしてあるものもいくつかあるんですが、
基本的には「ゲームというものにどう付き合っていくか」、というゲーマーあるあるですね。
昼食代を切り詰めてゲーム代を捻出したり、
親に「成績上がったらゲーム買ってくれない?」と言い出せなくて計画が頓挫したり、
買おうかどうか迷ったゲームが、発売日にゲーム屋行ったらやっぱりなくてなんかショック受けたりと、
そういうゲーマーだったら分かる感じのネタが多めです。

これらのネタが面白く感じるのは、
主要キャラクターたちがそれらのゲーマーライフを、
実に楽しそうに生き生きと語っているから…という部分も大きいと思います。
(まあ可愛い女子高生たちが楽しそうにしていれば、大抵の題材は面白く読めるんですけどね!)
作者のコメントにもありましたが、
作中のゲーム部メンバーは、「明るくて前向きなオタクライフ」を楽しんでいて、
ゲーム集団にありがちなネガティブな空気は殆どありません。
「小学生の頃みんなで遊んでいたゲームライフ」の感覚をそのままに、
高校でゲーム部やっているような雰囲気で皆楽しんでいます。
そして登場人物がみんな可愛いのです。本当に。
ゲームバカのみひろを始め、
冷静なツッコミ係のかーはら。
テンパり易いあっきーに、褒められ好きの雪華さん。
どのキャラも、分かりやすい強烈な「属性」は付いておらず、
一口で魅力を説明するのは難しいんですが、
決して個性が薄い訳ではなく、言動を見ているだけでも面白いのです。

ちなみに私が作中で一番好きだったのは
天文部と掛け持ち入部のユウちゃんこと大島さんでした。
(眼鏡っ娘好きの私が!主要キャラ眼鏡率が5割の漫画で!まさかの裸眼を!!)
あまりゲームしない事もあって、他の部員より冷静に物を見てるクールな部分と、
他の部員に呆れながらもちゃんと付き合ってあげる人の良さが相まって、
セーブ役として、部にとってすごく貴重なキャラだったと思います。
そのため「こたつで猫」で彼女が一緒にノった時は、ツッコミが居なくなってしまったのですけどね。
そういえば、
みひろが一度ユウを「結城さん」と呼んでいますが、
アレが下の名前なのかミスなのかは未だによく分かりません。
(結城ってあんまり女子の名前に使わないし、
 あそこでいきなりみひろがユウを名前で呼ぶ意味も分かりません。
 『ふーふ』にも結城というキャラが居る事から、
 祥人先生が間違えてストックしてた名前を使ってしまったって可能性が高い気がします。
 でもミスなら単行本時に修正するとも思いますし…よく分かりません。)
 
2番目に好きなのはかーはらです。
眼鏡に巨乳でツッコミ役ですが、意外と格闘ゲーマーであるところなんか好感が持てます。
ゲーセンでゲーム神様発見した時とかも、
翌日みひろにその話をしている=その時ゲーセンにみひろは居なかったという訳で、
一人でゲーセンでゲームする位にはゲーマーなんですよね。
対戦で自分だけアーケードスティック使っていましたし。


最終的に漫画は主人公卒業でキレイに終わるのですが、
ゲーム部自体は新部員に引き継がれていきますし、みひろもOGとして顔出ししてくるみたいですし、
もうちょっと続けて欲しかった…と思わなくもないですね。
今も祥人先生は電撃4コマで『ふーふ』を描いていますが、
ゲーム部に比べるとこちらはちょっと内容が尖っているので、あまり万人向けでは無いように感じます。
(いや好きですけどねふーふ!)
大きなドラマも恋愛要素もお色気も無い、
特定ゲームの話もあんまりしない、
でもがっつり「ゲーム」の話をして、なんとなく楽しい気持ちになれるこの漫画は、
作品内の雰囲気が全くブレず、安心して読める作品でした。
祥人先生に余裕があれば、是非とも再登場を期待したい漫画です。

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2011-09-22 00:08 : 漫画 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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