今改めて『ロードス島戦記』(1巻)を読んでみた。

ロードス島戦記―灰色の魔女 (角川文庫―スニーカー文庫)ロードス島戦記―灰色の魔女 (角川文庫―スニーカー文庫)
(1988/04)
水野 良

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和製ファンタジー小説の大手である『ロードス島戦記』。
が先日の電撃4コマ感想でちょっと話題に出して、懐かしくなったので図書館で借りてきました。
私は作品として最初に触れたのがOVAだったためか、
後になって読んだ小説の印象がそれほど無かったのですが、
年月の経った今改めて読んでみると、意外に思うところがいくつかありました。


1巻はパーンの旅立ちからレイリア救出までが書かれています。
丁度PCエンジン版のゲームになっていた所なので、私にも馴染み深いのですが、
場面場面の描写がかなりあっさりしているというか、展開がかなりハイペースに感じられます。
ゲーム中で難所だった『ドワーフの廃墟』含む、ヴァリス~モス間の行程は丸々カット。
作中で一番盛り上がる所であるはずのファーンVSベルドの英雄同士の一戦も、
6ページほどであっさり決着がついてしまいます。
そのあとのカシューとベルドの勝負なんて、1ページ使われていないですからね。
(多分これ夢枕先生なら小説の半分くらい使うところですよ。)

あと、ゲームではみんなレベル一桁台からスタートするんで、
「旅立つ頃はまだ未熟なパーン一行」というイメージがあったんですが、
パーン戦士として経験浅いだけで、皆最初から結構強いんですよね。
ギムは最初から経験豊かな戦士ですし、
エト・スレイン・ディードの魔法組も、それぞれの専門分野で大きな力を発揮し、
序盤からカーラを出し抜く活躍も見せています。
特にスレインは、「この人こんなに頼れるキャラだったっけ?」と思うほど。
さすがに実力はカーラには到底及びませんが、
学院では教えられない火球の魔法を習得しており、彼自身の能力は低くありません。
また、魔術師としての戦闘での活躍に加えて、
一行の中では常に冷静な態度を崩さず、
血気に逸る他メンバーを抑える役割としての活躍も目立ちます。
初対面のウッドの持ちかける「うまい話」を警戒し、
こっそりと嘘を聞き分ける呪文を自身にかけておく辺りは本当に大したものです。

…で、これらのメンバーの中で、
やっぱり盗賊ウッドチャックだけどうも“弱い”んですよね
未熟だったパーンも成長し、その亡き父も騎士たちに語り継がれる聖騎士だったという説明がされると、
どうにもメンバー中でウッドが一人浮いてしまうのです。
他メンバーが、
聖騎士の息子・ファリスの神官・ハイエルフ・ドワーフの戦士・賢者の学院出の魔術師と来て、
彼は「20年牢屋に入れられていたそのへんの盗賊」ですからね…。
何故ウッドがカーラのサークレットに魅せられたのか、
実はあまり覚えていなかったのですが、
こういう流れだったら劣等感からうっかり手を出してしまっても仕方ないなーと思いました。
あと、電撃4コマ感想で、「ウッドが役に立った印象が無い」と書きましたが、
読み返してみると…ええと…。
黒エルフに投げナイフ当てた場面とか…でもあれ、ディードとスレインだけでもなんとかなった気がしますし…。
カーラのサークレット外してレイリア助けた…ギムがカーラを動揺させてたから、ウッドでなくともできた気も…。
うーん。やっぱりウッドはどこまでいっても可哀想なキャラですね。

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2012-01-10 22:50 : : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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