『邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN』レビュー。


さて、クリアしたのでレビューです。
ストーリーに関しては酷評しましたが、
お値段800円(800ポイント)でこれだけ楽しめるのだから、まあお得なゲームだと思いますよ。
Ruinaは無料でもっと楽しめたけど。
(※ネタバレありなので、未プレイの方はご注意ください。)


・システム
古き良きRPGそのまんまなんで、
特筆すべき点はほとんどないですが、
移動戦闘共にレスポンスは良好で、不満の出てこない良い作りだと思います。
敢えて不満点を挙げるとしたら、
装備している武器を使うときの動作が若干面倒なことくらいでしょうか。
(道具→装備→使う→使う装備を選ぶ、という操作が必要。)
それと、メガテンのオートみたいに、
「ボタン一つで全員が通常攻撃」みたいなコマンドがあると便利でしたが、
これは値段を考えれば望み過ぎというところでしょう。

・ゲームバランス
全体的に結構やりがいのある難易度になっていると思います。
ザコ敵でも攻撃が痛く、
回復魔法の回復量もそこまで多くない(全体回復アイテムは存在しない)ので、
後半<ゼライガス>を手に入れるまでは、「ピンチ時に体制を立て直す」にも一苦労です。
場合によっては防御によるダメージ軽減も上手く使っていく必要があったりして、
オーソドックスながら、色々考えながら戦う必要のあるゲームだったりします。
また店売りの品も高いので、「新しい街で新しい武器防具魔法を全て買う」のは中々に難しく、
今一番必要な物は何かを考え、優先順位の低い物はいっそ買わないというのも選択肢に入ってきます。
とまあ厳しめのバランスなのですが、
レベルが上がるのは早く、お金も貯まりやすいので、
新エリアに入ってヒイヒイ言っている状況を改善するのは結構楽だったりして、この辺のは親切です。
ただ「被ダメージ量が多く、回復魔法のコストが高い」ので、
ザコ戦では、「素早さの上がる装備で先手を取っての全体攻撃魔法連発」のパターンが基本。
あんまりMP温存とかを考える意味はなく、これが一番効率的な戦い方になってしまうのです。
そういう訳で、攻略の幅はそんなに広くないと思います。
キャラクターも全6人中2人は途中で離脱してしまうので、終盤は実質メンバー固定。
あれこれパーティーの組み合わせを考えて楽しむこともできないのは残念でした。
まあ値段を考えれば仕方ない所でしょうか。

・グラフィック
2Dマップは2頭身キャラのチョコマカする一般的な古いRPGで、
正直魅力は薄い(初代は頭身高かったのに…)のですが、
敵モンスターのデザインは中々に頑張っています。
半分くらいは初代にいた敵なのですが、そいつらほとんどデザインを踏襲しており、
内臓ウネウネのクリーパーも、内臓そのもののオルガーネもそのまま登場。
ボス敵も不気味で良いデザインだと思います。
個人的には、裂けた十字架に首吊った人形がブラブラ揺れているアンチゴッドなんかは、
背徳的でグロとは別方向にドキツいデザインで好きですね。
(これでCERO:Aというのはどうなんだ。)
ただ、使い回しの色違い敵が多いのは残念なところ。ゲームの値段を考えれば仕方ないですけどね。

・シナリオ
ストーリーは、陳腐。この一言に尽きます。
徹頭徹尾、「どこかで見たような展開」が延々イベントで起こります。一切期待しない方がいいです。
個性であるダークな世界観も正直あんまり活かされていないように感じました。
確かに、主人公が訪れる街々は、
「悪魔の手によって深刻な被害が出ており、人々はおびえるようにして暮らしている…」というかなり絶望的な世界観なのですが、
その一方で、「悪魔が出没する洞窟に一人で様子を見に来て、あまつさえそこで居眠りするお爺さん」(特に悪魔除けのアイテムを持っているとか、隠れた実力者とかいう説明は無し)が居たりするあたりがよく分かりません。
また、「大陸の王都が陥落寸前」という絶望的なまでに悪魔側と人間側に戦力差がある状態で、
何故「田舎の孤児」でしかない主人公の率いる一行だけが次から次へと悪魔たちを倒していけるのか?という点も、個人的には気になりました。
孤児というのだから、「実は○○の血を引いていた」という設定でもあるのかと思ったのですが、特にそんなことは無し。
バジルなんて、素人の主人公に剣を教わったド素人なのに、ちゃんと悪魔と戦えていますからね。
兵士仕事しろと言いたくなります。
まあこれは主人公一行補正と言ってしまえばそれまでなのですが…。

冷静に考えると、主人公一行も色んな立場のキャラが加わっていて、
設定的には面白くなる要素も多いはずなんですよね。
ステビア:一度は悪魔に命乞いをして、悪魔の手先になっていた騎士。主人公を気に入り仲間に。
マリー:実は神の使いである少女。主人公と行動を共にするうちに感化されていく。
ニゲラ:人間の文化を理解し愛する悪魔。主人公たちに捕えられ、成り行きで仲間に。

この辺のキャラごとの設定は、掘り下げていけば結構深い話になると思うのですが、
ステビアは自分の事を棚に上げてニゲラをディスるか、ディルと口喧嘩するかしかしていないし、
マリーは終盤正体を明かすまで空気だし、
ニゲラなんて、人にとっては存在そのものが信じられないようなキャラなのに、結局「物凄く変わり者の悪魔」位の扱いしかされていませんからね。
マリーにしろニゲラにしろ、「天使や悪魔が人間と理解し合い、共に手を取る可能性」を示唆しているにも関わらず、それが本編のストーリーに全く関係が無く、結局天使も悪魔も「人間を滅ぼそうとしている奴ら」でしかなかったというのが残念。
もうちょっとこう…モブでも人と友好的な関係を築こうとする天使や悪魔が居て、
その上で「人の世界のために天使や悪魔を倒す」という話になるのなら、
悲劇性も増すし、初代から書かれていた人間の愚かさも補完できたと思うんですけどね。

あと、これはシステムの問題になるかもしれませんが、
イベントになるとなんかキャラがモタモタ歩くのが個人的にちょっとイラッときました。
あんまり面白いイベント無いのだから、せめてサッサと終わらして欲しい。

・まとめ
値段を考えれば、楽しめるゲームと言えるのではないでしょうか。
独特のシステムはありませんが、暇つぶしにサッと出来る古き良きRPGです。
ただ、個人的にはシナリオが驚くほどつまんなかったので、そこは我慢できる人で無いと厳しいかもしれません。

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2012-06-22 23:56 : ゲームレビュー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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Author:ノノック
文章の苦手な文系。
ゆとり直前世代のゆるゲーマー。
ほのぼの漫画が好き。
2016年2月ブログ名変更。

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